VICEによると、米国の大学で学ぶ女性が旅行でパキスタンを訪れレイプ被害にあった。しかし、パキスタンでは観光振興にあたって海外インフルエンサーの活用に熱心に取り組んでおり、インフルエンサーはパキスタンを女性にとっても安全な旅行先とアピールしているといい、ツーリズムマーケティング活動のなかで事実と異なる情報が発信されている可能性がある。

2021年の調査では、パキスタン人の80%は自国が女性にとって安全でないと考えていたが、例えばInstagramやYouTubeで合計約250万人のフォロワーを持つポーランド人のEva Zu Beck氏は、以前Forbesの取材に対し「パキスタンが女性にとって安全ではないという認識は間違っている」「“世界ナンバーワンの旅行先”になり得る」「この国には究極のポテンシャルがある」などと絶賛。今回のVICEの取材は拒否したという。

また女性の安全だけでなく、観光インフラの整っていない都市について注意すべき事項にあえて触れない例もあるとのこと。

ツーリズムマーケティングにも携わる身として、情報発信は正確かつ誠実に、を肝に銘じたい。