PHYS.ORGによると、米国では以前からホテルの口コミの15%から30%がホテルが外部企業に委託するなどして投稿された偽の称賛コメントである可能性が指摘されていたが、Airbnbの登場と民泊の台頭でそうした慣行がさらに増えている可能性が調査で明らかになった。

民泊以前は、ホテルが自らの施設に良い口コミを集めて評価を上げて他ホテルと差別化し、また競合する他ホテルへの悪い口コミを投稿する例が競争の激しい地域の独立系ホテルを中心に見られていたが、民泊以降ではハイエンドのホテルが自作自演のコメントを増やした一方、他ホテルへの妨害工作は減少したという。

一方、低価格帯のホテルでは影響は見られず、研究者は「ローエンドのホテルへの宿泊者は、500ドルのリゾートの価値を判断しようとする旅行者に比べて口コミに注意を払う可能性が低い」と分析している。

調査はテキサス州67都市の2188軒について分析したもの。特にTripAdvisorの口コミは誰でも投稿できることから注意が必要という。