HOTEL NEWS RESOURCEによると、ForwardKeysの調査で現在の国際旅行市場を牽引しているのは米国発の需要との結果が出たとのこと。
コロナ前に分母の大きさとバイイングパワーで存在感を示していた中国人旅行者がほぼ不在となるなか、米国人旅行者は2020年にはカリブ海とメキシコのインバウンド市場に回復をもたらし、現在は欧州やアジアへも足を伸ばしているという。
2022年の出国者数は2019年比81%まで回復しており、行き先では中米・カリブ海のビーチデスティネーションや欧州が人気となり一部では2019年水準を上回るまでになった。欧州でもトルコやギリシャ、ポルトガル、スペインなど「太陽とビーチ」が人気であるものの、スイスやアイルランド、アイスランドなどその他の自然や文化、歴史、風景などを楽しむ旅行者も増えている状況。
そしてアジア太平洋地域も人気が高まっており、昨年後半には渡航先として中米・カリブ海に次いで2番目の多さとなった。記事では課題についても触れられており、そのひとつが航空路線の回復状況で、米国から東京への路線はコロナ前の72%、ソウルは55%、香港は3%に留まっているという。
一方、Breaking Travel Newsによると、エクスペディアが12月に4000人の米国人旅行者を対象に実施した調査では、34%が旅行疲れを感じていて96%が次の旅行中に完全に何もしない時間を取りたいと答えたとのこと。エクスペディアはこれを「ナッシングケーション」と名付けている。