米Travel Weeklyによると、ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOは決算説明会の場で米国のLCCを中心とする航空各社が目指している2023年以降の座席供給量の計画は実現不可能との見方を示した。人手不足を含めて安定して処理可能な体制ではないとの理由。

Ciriumのデータでは、米系各社は上半期に座席数を2019年比2.6%増、2022年比では10.3%増とする計画を立てている状況。なかでもユナイテッドを始めとするFSC各社やジェットブルーは抑制的な数値としているのに対し、サウスウェストやフロンティア、スピリット、アレジアントは野心的な数値を掲げており、特にフロンティアは便数で2019年比34.5%増、座席数では39.1%増としているという。

カービーCEOは、こうした目標が達成されるためには全体で新たに1万人のパイロットが必要となるが、実際には6600人しか採用可能でなく、さらに航空機の納入遅れやサプライチェーン問題も足かせになるとした。加えて、コロナ禍で病欠が増えていることで同じ運航規模でも必要なマンパワーが増えているという。