HOTEL NEWS RESOURCEによると、ForwardKeysは始まってから1年が経ったロシアによるウクライナ侵攻が航空需要にどのような影響を与えているかを調査してレポートを発表した。
まず2022年3月から2023年2月までの12ヶ月間のロシア発着の座席供給量について、行き先別で2018/2019年の同期間と比較したところ、制裁の結果としてEU各国と英国は99%減となったほか北米も92%減と大きく減少し、アジア太平洋も87%減、アフリカと中南米は76%減などとなった。
一方、EU加盟国以外の欧州は20%減に留まり、さらに中東は27%増と超過。全体では57%減に留まった。
また、2月24日から12月末までの航空券の予約状況では、ロシア発のエコノミークラスは2019年に比べて70%減となった一方、プレミアムクラスは10%上回ったとのこと。ただし今年第1四半期ではエコノミーが66%減、プレミアムクラスも26%減となっているという。
今年の第1四半期でプレミアムクラス利用者の渡航先として最も人気なのはタイで、予約が81%も増加。UAEやトルコ、モルディブ、エジプトの人気も高く、エジプトやモルディブ、UAEの増加率は2倍から3倍にも上っている。エコノミーではトルコのアンタルヤが上位を占めた。