CHINA DAILYによると、今夏に海外を旅行する中国人がより長く滞在しより多く消費する可能性が高いことがMastercardの調査で示された。
コロナ前と比較すると、平均日数は9日間から11日間へと伸長し、1人あたりの予算も3.43万元(約66.4万円)から3.98万元(約77万円)へと増加。近場だけでなくエジプト、UAE、欧州や極地でのクルーズなどの人気も上昇しており、さらに小規模グループでのツアーやFIT化を求める旅行者も増加し、さらに体験型、高付加価値型の旅行への需要も高まっているという。
こうした旅行の成熟については、別の記事でも国として2025年までに国家レベルの文化遺産観光ルートを5つ整備する計画が紹介されている。
またTrip.comは、業務渡航部門のTrip.Bizによる白書を発表。これによると顧客企業の84.5%が今年の国内出張予算の増加を予想し、海外出張についても74.5%が増加すると予想したといい、このほか出張とレジャーを組み合わせるブレジャーについても90%以上の出張者が自費で観光要素を加えると回答したという。
一方、Web in Travelの記事では今後のリカバリー期においてOTAが最もその恩恵に預かる可能性が高いことを指摘。OTAの利用意向が高いZ世代が今後高い頻度で旅行をすると見られるためで、またここでもFIT化が鍵の一つになっている。
なお、CGTNによると中国の若者世代の間では2日間寝ずに行動したり1日3万歩を歩いたりする強行軍スタイルの「特殊部隊的旅行」も人気になっているという。