Aviation Weekによると、エティハド航空のCEOに昨年10月に就任したAntonoaldo Neves氏は2030年までに機材数を2倍、旅客数を3倍とする目標を掲げている。路線は中長距離に集中し超長距離は主戦場としない考えとのこと。

エティハド航空は他社の株式取得などによる拡大戦略が裏目に出て経営が傾き、2017年からは経営再建に注力。「堅実な経営」へと方針を転換し機材も削減していたが、TAPポルトガル航空出身の新CEOによる目標設定は拡大路線への再転換として捉えられる。

具体的には、現在は約70機を保有しているが2030年には150機まで増やし、旅客数は2022年の1000万人から3000万人へと増加したい考え。特に中国やインド、東南アジア、湾岸諸国から欧州や米国東海岸を結ぶ需要を獲得していきたいという。なお、機材数は2015年末で121機、2019年8月には108機だった。