米Travel Weeklyは5月15日、トラベルアドバイザーが顧客を選ぶ際の注意点を解説する記事を公開した。見込み客について自問するべきという4つの項目を紹介したもので、フィービジネスが浸透した旅行業界で働く者が何に悩むかが透けて見える。

最初の項目は「対応するのに十分な時間があるか」で、これは現在の状況として旅行会社側が多忙であり、さらに現地側も旅行需要の急回復で在庫確保が難しくなっていることを踏まえたものだが、2点目以降は「十分なサービスや旅行内容を実現できる予算を顧客が持っているか」「顧客はアドバイザー自身や自身の時間に対して敬意を払う、サービスを提供するに足る相手か」「顧客は徴収する企画料について不満を抱かず、アドバイザーとして提供する価値を理解しているか」となっている。

日本でもコミッションの減少とともにフィー徴収の必要性が指摘されつつ実際にはほとんど進展していない状況だが、ますます収益構造が厳しくなるなかではより真剣に考える必要があることは間違いない。記事では各項目について具体的な説明も加えられているので、今後の検討の助けになるはずだ。