TTGは6月30日、昨年4月に週休2日から週休3日へと移行した英国の旅行会社についてその背景や効果などを紹介する記事を公開した

旅行会社の名前はAlthams Travelで、女性マネージングディレクターが変化を主導。もともとは20歳で出産した際にキャリアを守るために両親に子どもを預けてフルタイムの勤務を続けたこと、そして周囲で子育てを理由にキャリアを断念せざるを得ない女性を多数見てきたことから、経営に携われるようになったらワークライフバランスの改善を実現すると心に決めてようやく実現したとのこと。

新制度は、もともとの給与を維持しつつ週休3日に変更。従来5日間をかけてしていた業務を4日間でできるように工夫しているほか、業務が逼迫している支店があればサポートしたり追加の収入と引き換えに休日出勤したりできるように設定。また子どもを預けやすいよう始業時間も9時30分とした。

これまでの成果としては、病欠が激減したほか士気もかつてないほど向上。生産性は40%高まって売上は60%増となり、利益は上半期で50万英ポンド(約9166万円)引き上げることに成功し、さらに人材確保も順調に進んでいて現時点では「率直に言ってマイナスの影響は一切見当たらない」という。

記事では決断の背景や注意点、成功の鍵などについて説明されている。