米Travel Weeklyによると、ユナイテッド航空(UA)は9月5日から国内線と短距離国際線のベーシックエコノミー運賃について従来型のGDSから引き上げる計画。公式サイトとアプリに加えて、NDC経由での接続については同日以降も提供を続ける。
米国ではアメリカン航空(AA)がNDC体制への移行を強硬に進めているところで、UAの決定もこれに続くものと見えるが、同社の営業担当幹部はより広範に運賃を削除する前触れではないと説明。
理由については、EDIFACTに基づく従来型のGDSではすべてのアンシラリー商品を扱えないためとのこと。UAのベーシックエコノミーではチェックイン前の座席指定や荷物の機内持ち込みなども有料のオプションとなっており、なんらかのアンシラリーとの同時購入が自然な流れであるとしている。
これに対して旅行会社の間ではそれでも疑念が生じている状況だが、UA幹部は影響が出るのは少数の大手OTAのみで、TMCのGDSによるベーシックエコノミーの予約は0.1%未満でレジャー向け旅行会社もベーシックエコノミーはほとんど扱っていないとも説明して理解を得ようとしているという。
記事ではUAの今後の流通戦略の概要についても触れられている。