TTG Asiaによると、オーストラリア政府観光局(TA)がこのほどシンガポールで東南アジア各国の市場を対象にした商談会を開催し、本局局長は取材に対して現状と今後の見通しなどを語ったとのこと。
現在の全世界からの訪豪市場はコロナ前の77%程度まで回復しているところで、座席数がボトルネックとなっているものの2025年には完全回復するとの分析。そして2027年には2019年の940万人を17%上回る1100万人に成長するとの予測も示されている。
東南アジアについては、すでにシンガポールがほぼコロナ前の水準に戻すなど順調に回復。TAとしてはムスリムフレンドリーなデスティネーションとしての認知向上にチャンスを見出しているところ。またTTG Miceの記事では、東南アジア各国からのインセンティブ需要が好調であることも紹介。助成金の予算も急遽追加するほどという。
一方、課題は航空運賃の高騰だが、航空機の製造ペース回復や運航を止めていた機材の復帰、人材確保などが進むことによって徐々に座席供給量も増加していくとの見通しだ。