欧州ではサステナビリティの観点から鉄道輸送の再評価が進んでいるが、GLOBETRENDERによると実際に旅行者の選択を促すには運賃の高さが課題であるとの調査結果が発表された。
グリーンピースが発表した調査で、欧州27ヶ国を結ぶ112の路線について航空機と鉄道の費用を比べたところ、79の路線で航空機の方が安い傾向が確認でき、平均すると鉄道の方が2倍高い結果となったとのこと。
特に顕著な例では、バルセロナ/ロンドン間だと平均10倍、間際予約に至っては30倍もの差が付いたとのこと。そもそも英国を発着する対象12路線はスコットランドへの国内移動を含めて基本的に航空輸送よりも高額になっているという。
一方、環境負荷は窒素酸化物などを考慮すると80倍以上にもなるため、今後は鉄道利用が推奨されることは確実。グリーンピースでは、短距離路線の制限や課税、公共交通機関を横断して利用できる汎用的な乗車券の導入などを提案している。