TTR Weeklyによると、フランスの投資銀行とインドの調査会社が旅行観光関連企業のM&Aの実態について共同調査の結果を発表し、件数ベースですでにコロナ前の水準を上回ったことを明らかにした。

2014年から2023年第3四半期までの約10年間のデータを集計したもので、期間中の件数の合計は1758件。このうち、2022年から2023年第3四半期までの7四半期の合計は423件で、2018年から2019年第3四半期までと比較すると34件増加した。

地域別では欧州が212件(58件増)で最も活発な動きが見られた。カテゴリー別ではホスピタリティが149件(24件増)となったほか、テクノロジー分野ではソフトウェアとSaaSプロバイダが107件(42件増)となった。またB2Bのサービスを提供する企業への注目も高く219件(68件増)となったという。

なお、10年間の合計で見ると地域別では欧州が42%、北米が38%を占めた。買収額が明らかになっている382件の合計は2120億ドルだった。