米Travel Weeklyはこのほど、プリンセス・クルーズによるパーソナライゼーションの取り組みを紹介する記事を公開した。
クルーズ担当の編集者が実際の体験を伝えたもので、アプリ上でパスポート画像や出生地、クレジットカード情報など乗船に必要な情報だけでなく、好きな飲物や音楽などを質問。大型客船では小型客船に比べて体験をパーソナライズしにくい現実に対して、ウェアラブルデバイス「OceanMedallion」を中心にテクノロジーを活用することで満足度を向上する狙い。
OceanMedallionのシステムでは、船内に設置された約7000個のセンサーによって顧客の位置情報を把握でき、例えばバーで音楽を聞いている顧客に対して出演者が好みに合わせた曲を演奏するといった展開が可能。また居場所を把握することで客室以外の場所にも食事や飲み物を運ぶことができ、事前に把握したアレルギー物質も避けられるという。
ちなみにOceanMedallionの他の機能では、船内だけでなく寄港地でのショッピングなども可能で、アラスカとカリブ海の約400軒の店舗では購入額の7%を船内クレジットとして還元。また顧客がアプリや船内の端末で同乗者を探すこともできる。
記事では、プライバシーへの懸念点なども説明しつつ他のクルーズ会社でのウェアラブルデバイスの活用状況も紹介している。