TRAVOLUTIONによると、欧州のOTAであるeDreams ODIGEOのサブスクリプションプログラムPrimeの会員数が500万人を突破した。
同社のPrimeは2017年に開始したもので、年会費を支払うかわりに航空券などを割引購入できるようになっており、2020年の段階では「2023年に200万人」の目標を掲げていたが、実際には22年第1四半期に290万人、同年8月には350万人と急成長。
2025年に750万人の目標も掲げているところだが、現在はOTAとして事業を展開する44ヶ国のうち11ヶ国のみでPrimeを運営しており成長の余地は大きいとの考え。
eDreamsでは、「サブスクリプションモデルは、消費者のエンゲージメントに革命をもたらし、安定的で予測可能な収益源をもたらすと同時に消費者に卓越した価値とパーソナライズしたレコメンデーションの提供も可能にする」「我々のビジネスにとって真のゲームチェンジャー」「顧客との長期的関係による安定的かつ継続的な収益源によって堅牢で強力なビジネスへと進化し、業界における比類なきリーダーとしての地位を確立した」などとコメントしているという。
ちなみに、TRAVOLUTIONの記事では、航空券予約の58%がモバイル経由となったこともサブスクリプションプログラムの成功によるものと説明している。
なお、日本でも名古屋大学発のベンチャ企業がクラブツーリズムやジャルパック、東武トップツアーズ、グランドプリンスホテル新高輪などと組んで旅行を含めたサブスクリプションプログラムを開始し、事業を拡大しようとしているところだ。
(※2023年9月19日14時20分追記:PhocusWireによると、旅行におけるサブスクリプションプログラムに特化したスタートアップ企業Caraveloも350万ユーロの資金調達を発表。同社はアラスカ航空やWizz Airなど航空会社20社に機能を提供しており、今後はホテルなどへの他の業態にも拡大していきたい考え。)