travelmarket reportによると、ノルウェーのスヴァールバル諸島ではクルーズによる旅行を2025年1月から制限する法案が提出されている。
法案では、諸島の国立公園や自然保護区を訪れることができる客船を乗客数が200名までに制限。またひとつの場所に一度に上陸できる乗客の数も39人以下とし、乗客12人あたり1人のガイドを廃するよう求める。船のサイズについては、米Travel WeeklyによるとHX(旧フッティルーテン)でも2隻しか適合しないという。
上陸可能地点も200ヶ所から43ヶ所に削減するほか、野生動物の保護を目的に航路や速度の制限も課す。またドローンの禁止や定着氷の破壊禁止も定める。
一方、最も人気のあるロングイールビュエン港は保護区内を外れるために大型客船が停泊してそこからエクスカーションを提供することは引き続き可能という。
クルーズ客船が寄港先の環境や地域にもたらす弊害に対する目は厳しさを増しており、大型客船の寄港を禁止する事例も増えているところ。最近でもノルウェージャンクルーズラインが2024年と2025年のアイテナリからベネツィアを削除したことが報じられている。