ロシアによるウクライナの侵略に対し、各国の旅行観光企業が支援を継続している(これまでの情報は関連記事参照)。

Travel Pulseによると、アメリカン・ホテル&ロッジング協会(American Hotel & Lodging Association、AHLA)は会員が宿泊や現金などを寄付すると発表。

宿泊で最大100万泊、現金で200万ドル、さらに1.1億リワードポイントを寄付するもので、マリオットは影響を受けた関係者(associate)向けに救済基金として100万ドルを計上したほか、IHGは赤十字などに50万ドルを寄付。また、ハイアットも30万ドル以上の寄付を集め、ヒルトンは最大100万泊を寄付。ウィンダムやチョイスホテルも寄付や支援を実施している。

Travel Weeklyによると、Booking.comも寄付などに加え、約12ヶ国のホテルが難民向けに部屋を無料または割引価格で提供できるようするなど新たにツールを開発。またTTGによると、ホテルベッズも難民の宿泊先探しを支援している。

このほか、航空業界でも他社に続いてエア・カナダが3月22日に支援を発表。予約1件あたり10ドル、最大25万ドルを寄付するほか、ロイヤルティプログラムの会員にもポイントの寄付を呼びかけ。またすでに従業員と基金が17万ドルを寄付しており、さらに貨物輸送でも人道支援を実施しているという。

なお、ブッキング・ホールディングスのグレン・フォーゲルCEOは、「この恐ろしい戦争で避難した人々を支援するために(関係企業が)団結する姿を見て感動を覚えた」「この団結は、世界の旅行コミュニティが善のための強力な力であることを思い出させるものだ」とコメントしたという。