Simple Flyingによると、シンガポールは月内に新型コロナウイルスに関連する入国制限を大幅に緩和することを決めた。

現在は対象国を限定して「ワクチン接種完了トラベルレーン(Vaccinated Travel Lane、VTL)」を設定し、ワクチン接種済みの旅行者がVTL専用便に搭乗することで隔離なく入国できる仕組み。出発前と到着時の検査も義務となっている。

これに対して、3月31日23時59分以降はVTLを終了し、世界のすべての国からワクチン接種済みの旅行者を隔離なしで受け入れることを決めた。到着時の検査も不要となり、さらに出発前の検査の不要化も検討されているという。

なお、未接種の場合は引き続き事前申請や検査、隔離などの要件が残る。

東南アジアでは「開国ラッシュ」となっており、シンガポールは昨年の段階では開国の取り組みで先行していたものの、現在では他国が要件を一気に緩和・撤廃したことで逆転しつつあり、シンガポールの決断はこの遅れを取り戻すものとなりそうだ。