Simple Flyingによると、KLMオランダ航空は同社の「Fly Responsibly」キャンペーンが消費者法違反であるとして環境保護団体から訴えられた。
問題とされたのは、持続可能性への取り組みについてアピールする広告で、「フライトによる環境への影響を完全に回避できるかのような印象」を消費者に与えると批判されている。
KLMでは2050年にネット・ゼロの目標を掲げており、カーボン・オフセットの購入やSAF(持続可能な航空燃料)への投資などに積極的に取り組んでいるが、保護団体側からは今後の事業拡大を考慮すればネット・ゼロは実現可能か不透明、カーボン・オフセットも直接的な排出に対するごまかしだと批判されているという。
航空業界では持続可能性への注目がにわかに高まっており、多くの航空会社がネット・ゼロなどの目標や施策を打ち出しているところで、今回の訴訟は他社からも注目を集めることになる。