世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は6月13日、ポルトガルの旅行観光産業の経済効果に関するレポートの最新版を発表し、2023年には2019年水準を4.8%上回るまで回復するとの予測を示した。

来年のGDP寄与額は395億ユーロに達するとの予想で、その場合の寄与率は17.4%となるという。また雇用状況も100万人を超えて2019年を上回るとの予想。

さらに、長期見通しとしては、GDP寄与額が年率3.4%で伸びていき2032年には500億ユーロを突破、雇用も平均で1.9万人ずつ増えて110万人に達すると予測。この時のGDP寄与率は20.2%とした。

なお、2022年は寄与額が前年比54.7%増の358億ユーロ超、寄与率は16.2%、雇用は5.6%増の95.3万人と見ている。ForwardKeysのデータでは、今夏は欧州で4番目に人気の高い旅行先となる見込みで、海外からの旅行者数はコロナ前の91%まで回復するという。