Simple Flyingによると、国際民間航空機関(ICAO)がこのほど発表したグローバル・セーフティ・レポートで、2021年の事故発生件数は2020年比9.8%減、航空機の事故による死亡者数は66%減となった。

運航された便数は11%増と増えているなかでの減少で、過去最高の安全性が達成できている状況。米欧豪においては車の事故で死亡する確率は5000分の1である一方、航空機の事故では1100万回搭乗して1回に留まるという。死亡者の発生しない事故の遭遇確率も120万回に1回としている。

死亡事故に遭遇する確率は、1998年から2007年の10年間は平均して270万回に1回だったが、2008年から2017年は790万回に1回と大きく改善していたが、今回の結果はさらにそれを上回るものとなった。ちなみに、1968年から1977年では35万回に1回の割合で発生していたという。

欧州、中国、日本、カナダ、豪州、ニュージーランド、イスラエルなどは特に優秀で、2008年から2017年の平均は3310万回に1回だったという。