Business Travellerによると、NGOや研究機関、オランダ政府観光局が共同でグラスゴー宣言の目標を達成するための観光産業の成長シナリオを研究した結果、長距離の航空旅行を2019年の水準に制限し、さらに利用可能なすべての脱炭素対策に1兆ドルの投資をする必要があることが示された。
短距離の移動で鉄道や陸路を優先することは当然として、航空輸送については脱炭素化が可能になるまでは制限をかける必要があるとし、特に長距離路線を問題視。
2019年時点で長距離路線の旅客数は航空旅客全体の2%に過ぎないが、汚染への寄与度は圧倒的に高く観光業の総排出量の19%を占めたところ、このまま放置すると2050年には41%にまで上昇するとのこと。それでも旅客数のシェアは4%に留まるという。
担当者は「観光産業にとって、従来のビジネスが望ましいものでも実行可能なものでもないことは明らか」などと語り再構築を呼びかけたといい、記事では調査概要についてさらに細かく紹介。最終報告は来年早期に発表予定という。