中国からの旅行者に対して入国制限を再導入する国が出てきているなかで、国や企業による対応の差がより鮮明になってきている。
EUでは、1月4日に危機対応を目的とした会合を開催し加盟国に対し中国路線の到着便について検査による陰性証明やマスク着用、到着後のランダム検査、航空機の排水検査などを勧告。
これに対して、SchengenVisaInfo.comによるとギリシャとスイスは導入しない方針を明示しているとのこと。また、POLITICOによると隣国のオーストラリアが検査を再導入したニュージーランドも対応強化は不要と判断している。
一方TTGによると、ノルウェージャンクルーズラインは乗船前の10日間以内に乗り継ぎを含めて中国本土と香港、マカオを訪れた乗客に対して検査要件を復活した。
こうした制限の強化に対して国際航空運送協会(IATA)や国際空港評議会(ACI)ヨーロッパなどは非科学的で無意味と批判しているが、Travel Weeklyによると導入するならば足並みを揃えるべきとも訴えているという。
ちなみに中国の海外旅行再開自体は各国が歓迎しており、China Travel Newsによるとフランスやオランダ、スペイン、ポルトガル、豪州、ニュージーランドも、カナダ、タイなどの各国の大使館や観光局が公式Weiboアカウントで歓迎のメッセージを投稿しているとのこと。
なお、現在「招かれざる」の扱いを受けているのは中国だけでなく、インドは日本なども対象に加えている。