「リベンジ旅行」の旺盛な需要が報告されているレジャーと比べ回復が遅れている法人需要だが、ここにきて順調さをアピールする企業が増えている。
BUSINESS TRAVEL NEWSによると、ユナイテッド航空では直近の複数の週で2019年比97%まで回復。昨年10月にピークを迎えて低下すると見ていたところが3月の予約がその10月を上回る規模となっており、さらに昨年末でも80%まで戻しているとのこと。特にブレジャーやワーケーションは130%増と大きく増加している。
地域別では北大西洋路線が絶好調で、太平洋も中国を除いて好調。日本、豪州、ニュージーランドについては北大西洋と同様のトレンドが確認されはじめているという。
また、エア・カナダやエールフランス/KLMも着実な回復を報告。航空会社以外でもアコーやIHGが昨年の回復や2023年への期待を示している。
さらにフライトセンター傘下のFCMやCorporate Travellerでは新規顧客の獲得も奏功して取扱額がすでにコロナ前を超えて過去最高を更新。エイビス・バジェット・グループも法人需要の回復で過去最高益を記録したという。
なお、グローバル・ビジネストラベル・アソシエーション(GBTA)の調査では、西欧諸国が2023年に25.3%増と最も急速に回復すると予想している。