HOTEL NEWS RESOURCEによると、Lodging Econometricsが集計した2022年第4四半期末時点における世界全体のホテル建設計画は施設数が1万4267軒で前年を4%上回った。客室数は229.9万室だった。

全体としてはコロナ禍もあって2019年第4四半期のピーク後は横ばいの傾向が続いているが、米国、カナダ、中国を除くアジア太平洋地域は増加傾向という。

全体の建設計画のうち建設中の施設は6035軒109.2万室で、それぞれ1%と4%の減少。12か月以内の着工予定は3591軒51.1万室で施設数は1%増加したものの客室数は1%減となった。一方、早期段階の計画は4641軒69.6万室で13%増と7%増となり、いずれも過去最多となった。またコンバージョンとリノベーションの計画数も過去最多を更新したという。

計画数が国別で最も多かったのは米国で5465軒。2位は中国の3581軒で、この2ヶ国のみで全体の63%を占めた。客室数では米国が65.1万室であったのに対して中国が67.5万室となっており、米国では比較的小規模なホテルの開発計画が多いことが分かる。3位の国はインドだが383軒4.8万室と大きく数が減り、4位は英国の295軒4.3万室、5位はカナダの267軒3.6万室となった。

企業別ではヒルトンが2661軒38.4万室、マリオットが2656軒42.9万室、IHGが1736軒25.7万室アコーが932軒16.4万室、ウィンダムが722軒9.6万室などとなった。これら5社の合計は施設数全体の61%を占めている。

記事中では都市別の上位やブランドごとの詳細も確認可能。なお、2022年に開業したホテル数は1842軒28.5万室で、2023年は2480軒38.1万室、2024年は2707軒41.6万室の開業が見込まれるという。