PhocusWireによると、Airbnbは現地ホストが企画、案内するアクティビティ「Airbnb体験」について新規登録の受付を停止した。
体験は2016年に開始したもので、料理教室や地元住民が穴場を紹介するツアーなどのアクティビティを集めており、Airbnbも1年前までは今後の重点事業として挙げていたものの、中核事業である民泊に集中する必要があると判断した。
再開の時期は明示していないが事業自体の終了ではなく、今後の展開についても数ヶ月以内に発表したい考えとのこと。しかし記事ではテクノロジー上の課題や戦略の誤りなどの可能性を指摘する業界関係者の声も紹介。同様に、SkiftもAirbnbが体験に対する熱意を失っていった様子とともに今後の可能性について分析する記事を公開している。
中核事業である民泊では、リゾートフィーや清掃費などが付加されることで最終的な請求が高額になるドリッププライシングや、チェックアウト時に清掃や洗濯などの作業を義務として求めるホストの存在などがたびたび批判の的となっているほか、個人のホストではなく専門業者が運営する民泊物件の比重が高まるなか、業者側がAirbnbを介さずに旅行者から直接予約を受けようとする動きも顕在化しAirbnbを悩ませているとされる。