米国の経済メディアFAST COMPANYはこのほど、世界で最もイノベーティブな企業トップ50の最新版を発表し、これに合わせて旅行観光産業のトップ10についても明らかにした。

旅行観光産業で選ばれたのはAirbnb、Capital One、Canary Technologies、Outdoorsy、プエルトリコ観光局、Atlas Obscura、Taos Ski Valley、デルタ航空、Kindred、Foraの10社・団体。

Airbnbは、TRVLWIREでも紹介した通り旅行者マインドの変化に合わせて検索システムを見直すなどプラットフォームを再構築したことを評価。Capital Oneは旅行予約ポータルサイトを立ち上げHopperに出資するなど旅行事業を強化中。ラウンジやホテルコレクションなど会員向けサービスも充実している。

Canary Technologiesは宿泊施設向けのシステムが優秀と評価され、キャンピングカーレンタルのOutdoorsyはキャンピングカー専用の保険を新たに開発して収益を拡大。プエルトリコは2022年に海やビーチ、温かい気候など従来型のアピールポイントを離れて人や文化に焦点を当てた。

旅行サイトのAtlas Obscuraはコロナ禍でポッドキャストやオンラインセミナー、ガイド付きツアーなどへと事業を多角化。取り扱う旅行の数や収益を倍増した。ポッドキャストは毎月数百万件もダウンロードされ、大手企業との協業も続いている。

ニューメキシコ州のTaos Ski Valleyではサステナビリティへの取り組みが評価。2022年にリフトやゴンドラなどの設備をすべて太陽光でまかなえる体制を構築したほか、新たな電動雪上車の開発などにも積極的に取り組んでいる。

8位のデルタ航空は、1つの画面で最大100人の旅客がパーソナライズされた情報を見ることができる新技術を発表。

Kindredはホームエクスチェンジ事業を保険やアメニティ・清掃手配などを組み込むことでモダナイズ。Foraは旅行会社で、未経験者を積極的に採用してオンラインで教育。コミッションの支払いも早期化するなどして設立から2年半で850人のトラベルアドバイザーを抱えている。

記事では各社・団体についてより詳しい情報が記されている。