TTGによると、C&M Travel Recruitmentの3月のデータで英国の旅行業界における求職者数が2018年3月以来5年ぶりの高水準となり、企業側の雇用意欲も引き続き旺盛である一方、実際の雇用は思うように進んでいないことが分かった。

コロナ禍からの脱却が早かった英国では旅行需要の戻りも素早く、日本で最近深刻化している人手不足も2021年にはすでに報告されていたところ。

こうした中での求職者の増加は業界として望ましい変化だが、求人企業とのマッチングは思うように進んでいない。求人件数は過去最高となった昨年3月からは63%減となったものの2019年3月比では12%減、前月比では10%増と意欲はしぼんでいない状況だが、採用決定数は2019年比19%減、過去10年間で最高だった昨年との比較では47%減となっているという。

こうした状況について記事では、求職者が大きく増加していても引き続き「売り手市場」であることは変わらず、良い人材を確保するには素早く行動する必要があると指摘している。