人口が世界一となったインドだが、海外旅行の市場、いわゆるソースマーケットとしての注目も拡大している。
THE ECONOMIC TIMESによると、インド発の海外旅行の市場規模は2024年に420億ドルを超えると予測されており、CNNもインドが持つ大きなポテンシャルについて分析する記事を公開。他国を上回るスピードで旅行産業が成長していることを伝えている。
またCNNは航空産業のインフラ拡充も追い風になると指摘。2017年以降で少なくとも73の空港が稼働したほか、さらに空港の建設や近代化に対して2025年までに約119億ドルを投じることを決定。例えばウッタル・プラデーシュ州で来年開港予定のノイダ国際空港はアジアで最大の空港となる予定とのこと。
また航空会社側も積極的な成長戦略を描いており、エア・インディアが470機を発注しているほかインディゴも500機の納入を待っており、実際のところ航空機の発注数では国別で世界2位となっている状況という。
旅行先にも変化が生じており、コロナ前にはトップ10に入らなかったフランスやスイスといったデスティネーションが人気に。東南アジアも変わらず人気だが訪れる旅行者数が急増中で、ベトナムではコロナ前から少なくとも1000%の増加が見込まれているとのこと。
一方CNNでは、インドが海外旅行市場の規模で中国を訪れるとしても今後20年はかかるとの意見も紹介している。
なお、2024年の市場規模が420億ドルに達した場合、229億ドルだった2019年からは倍近い増加となる。2021年は126億ドルだった。