FUTURE TRAVEL EXPERIENCEによると、ルフトハンザ・イノベーション・ハブ(LIH)が出張者をターゲットとしたAIアシスタント「Swifty」を公開した。

OpenAIのGPT-4を活用したもので、出張の計画や予約、決済、精算などをすべてチャット形式で完了できるようにした。予約は5分程度で完了でき、将来的には出張に関して生じるすべての質問に回答できるAIアシスタントに育てていく。

LIHのマネージングディレクターは、「AIの急成長は旅行産業にとって膨大な可能性を秘めている」としつつ、現状では旅行の計画段階が主戦場で予約には焦点が当たっていなかったと分析。そして予約体験の向上は業務渡航部門で特に重要であるとSwiftyの狙いを説明している。出張の計画から精算までをシームレスにサポートするAIアシスタントは世界初とのこと。

宿泊施設はエクスペディアグループが在庫を提供。航空券は別の提携先を選定しており、米欧の90%の航空会社を予約可能としている。

今後の開発では、鉄道や公共交通機関、タクシーや各種のシェアリング形式の移動手段、さらに二酸化炭素排出量のオフセットなどにも対応していく方針だ。

LIHはその名の通りルフトハンザグループ内でのイノベーション創出を担っており、モビリティスタートアップのRYDESや気候テックのSQUAKEを立ち上げてスピンオフしてきているほか、オフサイトミーティング用の手配プラットフォームも開発。また、独自のメディアTNMTも運営している

なお、ルフトハンザグループによる業務渡航関連の取り組みでは、このほかにもTMCネットワークのルフトハンザ・シティ・センターが最近ブレジャーやワーケーションに対応したOBTの導入を決めている

一方、生成AI関連ではTuiが英国でChatGPTによるAIチャットボットをテストし始めているところだ。