TTR Weeklyによると、ブータン政府が「Sustainable Development Fee」と呼ぶ観光税を9月1日から1日あたり100米ドルに値下げすることを決めたと報じられている。5歳から11歳までの旅行者は50ドルとなるとのこと。
ブータンは昨年9月にそれまで1日65ドルだった観光税を200ドルへと一気に引き上げたことで旅行需要が大きく減退。観光産業からの悲鳴を受けて今年6月にも割引制度を発表していたが、完全な値下げを余儀なくされた模様。1日100ドルの設定は少なくとも4年間は維持されるという。
なお、ブータンが1974年に観光客の受け入れを開始した際の渡航者数は年間で300人だったが2019年には前年比15.1%増の31.6万人にまで増加。観光税はこうした急激な増加の緩和も目的としたものだったが、結果として今年1月からの旅行者数は5.6万人に留まり、しかもそのうち4.2万人は1日1200ドル(約14.5ドル)しか払わなくていいインド人という結果になったという。