HOTEL NEWS RESOURCEによると、旅行観光産業のデータ分析企業ForwardKeysが今夏の航空券予約状況から国別のインバウンド/アウトバウンドの回復状況を推計している。

7月と8月の予約データを使ったもので、全体の予約件数は2022年比で31%増、2019年比は23%減。航空券の到着地として最も数が多かったのは米国で全体の11%を占めた。22年比は20%増、19年比は24%減となっている。

2位以下はスペイン(22年比18%増、19年比14%減/以下同)、英国(28%増、20%減)、イタリア(27%増、18%減)と続いて5位に日本(569%増、31%減)が入った。6位以降はフランス(14%増、18%減)、メキシコ(増減なし、3%増)、ドイツ(20%増、32%減)、カナダ(27%増、16%減)、トルコ(15%減、9%減)の順だった。

一方、回復率ではコスタリカ(15%増、19%増)で1位。2位以降もドミニカ共和国(5%増、18%増)、コロンビア(36%増、14%増)、ジャマイカ(15%増、14%増)、プエルトリコ(20%増、14%増)、アルゼンチン(52%増、9%増)と中南米地域が上位を独占。以降はギリシャ(11%増、6%増)、タンザニア(6%増、1%増)、バハマ(19%増、5%増)、メキシコとなった。

中南米地域の好調さの一因は、米国からの出国者数の多さで、航空券の出発地でも米国は1位となった(17%増、1%減)。2位から5位までもドイツ(18%増、21%減)、英国(12%増、20%減)、カナダ(22%増、5%減)、フランス(4%増、17%減)と欧米諸国が名を連ねたが、6位には韓国(241%増、28%減)、7位は中国(8219%増、67%減)、8位は日本(219%増、53%減)が入った。

なお、航空予約ではないものの、Skiftによると欧州では今年の上半期に過去10年間で最多の宿泊数を獲得したことが判明。22年比は12.9%増、19年比も0.9%増となったという。欧州域外からの宿泊は22年比22.5%増と特に好調に推移している。