NDC化を強硬に推し進めるなどして旅行会社側との溝を深めているアメリカン航空だが、BUSINESS TRAVEL NEWSによると本社で営業部門が再編され3人の幹部が退職したとのこと。
AAでは今年2月にも元営業担当VPのCCOが退任し営業体制の見直しを発表しており、営業に関わる組織改編は今年2回目。今回退職したのは、「VP of global sales」「VP of operations and commercial for Europe, the Middle East, Africa and Asia-Pacific」「global head of corporate sales and managing director」で、うち2名は20数年と30年超の勤続年数を数えていたという。
改組について会社側は、NDCを中心とした流通の刷新によって「エンドユーザーである旅客とより直接的に関わるためにコマーシャルサービスの多くを進化させてきた」とし、「お客様が必要とするサービスをより良く提供し、法人のお客様やその旅行者に価値を提供するプログラムを提供し続けることができるよう」にすることが目的だと説明。チームごとに果たすべき機能をもとに再編するとしている。
また、米Travel Weeklyによると「法人・代理店営業を軽視しているわけではない」「すべての顧客は我々にとって重要」「ただし法人需要は回復が遅れており、そうした状況への対応は必要」などとも説明しているという。