米Travel Weeklyによると、Cruise Industry Newsの集計でコロナ禍となって以降にクルーズ会社が解体を決定した船の数は38隻となった。2022年だけで18隻がスクラップに送られたが、コロナ禍前は平均で2、3隻だったという。
コロナ禍の運航停止によって維持コストの高い古い客船の退役が決まり、他社への売却もできずに解体となった例が多かった模様。また、サステナビリティ対策のためより環境負荷の低い船へと切り替えていく必要も背景にある。
新造船の完成も続いており、クルーズライン国際協会(CLIA)の会員企業が持つ船の数はコロナ禍前に270隻だったところが現在は293隻まで増加。これにより、平均船齢は15.5年から約14年へと引き下がった。