Travel Off Pathによると、タイ政府はバンコクやホアヒン、パタヤ、チェンマイ北部について10月からワクチン接種済み旅行者の受け入れを再開する計画だ。年内に100万人の外国人旅行者を迎え入れたい考え。

入国の対象となるのは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソンアンドジョンソン、シノバックのいずれかの接種を出発14日前までに完了している旅行者で、出発前72時間以内と到着時のPCR検査も必須とする。

到着時の検査結果は、到着地で「SHA-plus」の認証を得ているホテルに移動して待つことになる。また、10万ドル以上を補償する保険の契約も求める。

タイでは、プーケットでワクチン接種を条件に隔離なしで旅行者を受け入れる「サンドボックス」の取り組みを7月から開始し、最初の1ヶ月では1.3万人を受け入れている

また、TTR Weeklyによると、ベトナム政府も来月からフーコック島で外国人旅行者の受け入れ再開を計画している。以前から想定されていたようにフーコック島を先行開放しようとするもので、実現すればコロナ禍になって初めて。

フーコック島の先行開放は、プーケットのサンドボックスと同じくワクチン接種済みの旅行者を対象とし、プログラムの名称も「フーコック・サンドボックス」と名付けた。市場別の内訳は明かしていないが、200万人から300万人の来訪を目指すという。入国する旅行者には、接種の証明とともに陰性の検査結果も求める。

先週にはワクチン接種済みのベトナム人の入国について7隔離を7日間とするテストを実施。最初の対象者として日本からベトナム航空便で297名が到着したという。

なお、タイのサンドボックスでは、プーケットで14日間(またはプーケットで7日間+サムイ島などで7日間)を過ごすことでバンコクなど他の地域への移動も認められているが、Travel Off Pathによるとベトナム政府がその点をどのように判断するかは不明。

またフーコック・サンドボックスでは、開始までに住民全員のワクチン接種も終える計画という。