The Guardianによると、ライアンエアーはコロナ禍で搭乗できなかった旅客のうち、クレジットカード会社のチャージバックを利用して運賃を取り戻した客について、その運賃を返還しない限り搭乗を認めない措置をとっているという。

コロナ禍でもライアンエアーは多くの便を運航し、国の規制などによって旅客が搭乗できなくても返金を拒否。これに対してアメリカン・エキスプレスはチャージバックを認めていた。

こうした中で、チャージバックを利用したうちの3名がその後ライアンエアーの便を予約して搭乗しようとすると、その同額を返還しない限り予約便への搭乗は認めないと通知されたといい、うち1人はそのタイミングが搭乗の数時間前だったという。予約便の運賃は返金するが、旅行者は宿泊費やコロナ検査費などが無駄になることになる。

欧州ではライアンエアーを含む航空会社16社が運休や欠航時の返金対応を適正することで合意したばかりだが、ライアンエアー側としては運航している限りは「返金しない航空会社(no-refunds airline)」であり続け、利用規約上も問題ないと主張しているという。