世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)はこのほど、米国の旅行観光産業によるGDPの寄与額が2022年に2兆ドル近くとなり、2019年の1.9兆ドルを超える可能性があるとの予測を示した。2020年には1.1兆ドルに急落していたが、今年は1.5兆ドル予想で、2022年が予測通りとなればV字回復となる。

2021年の回復状況も前年を35.6%上回る見通しで、世界全体の平均である30.7%増を牽引している。特に国内旅行が好調で、今年はその消費額は40.4%増の2610億ドルに達して来年はさらに22.9%増が予想されるという。

一方の訪米旅行については、今年は1.9%増に留まるものの来年には228%増と急増し1410億ドルの貢献が見込めるとのこと。

2兆ドルに近づくために重要となるのは、各国政府がワクチン接種済み旅行者に対する制限をさらに緩和すること、ワクチンパスポートの仕組みを導入すること、WHOが承認するワクチンを入国を認める対象のワクチンに加えること、途上国などへのワクチン普及に取り組むこと、感染防止対策を継続すること、という。