Travel Weeklyによると、デルタ航空のエド・バスティアンCEOはこのほどBBCの取材に対し気候変動への取り組みの結果、航空運賃が値上がりするとの見通しを示し「時間の経過とともに費用がかさんでいくが我々が取るべき正しい道だ」と発言した。
デルタ航空は2020年2月に、翌3月からの10年間で10億ドルを投資しカーボンニュートラル化を目指す計画を発表。燃料効率の高い航空機の導入やSAF(持続可能な航空燃料)の購入、大気中の炭素回収などに取り組んでいく。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのアンドレアス・シェーファー教授は、世界の航空業界が温室効果ガスの排出量をネットゼロ化するためには数兆ドルの費用が必要で、航空運賃を10%から20%引き上げることが求められると推計。こうした中でバスティアン氏は、目標達成に向けてはSAFなどの生産などについて各国政府など業界を超えた協力が必要とも指摘したという。