西オーストラリア州政府は12月13日、12歳以上の対象住民のワクチン接種率90%を条件とする州外からの旅行者の受け入れ再開について、来年2月5日を期日とすることを発表した

ワクチン接種の完了を条件とし、海外からの到着については出発前72時間以内のPCR検査と、到着後48時間以内と6日目のPCR検査を義務付ける。隔離は不要で人数制限も設けない。一方、ワクチン未接種の場合は14日間の専用施設での隔離が求められる。

他州からの到着については、12歳以上は一部例外を除いてワクチン接種を必須とし、検査については、旅行日数などの条件に応じて要件を定めている。

現地では、公共交通機関やタクシーなどの利用時、空港や航空機内、病院、介護施設などではマスクの着用が求められ、ナイトクラブ、カジノ(クラウン・コンプレックス)、スタジアムなどではワクチン接種の証明が必要となる。

西オーストラリア州は豪州のなかでも厳格な検疫体制を敷いてきており、厳しすぎるとの批判もあるが、それによって「世界で最も安全な場所」のブランドを手に入れたとの考えで、今後はその強みを活かし約148億円を投じてリカバリーに取り組む計画を打ち出している。

なお、西オーストラリア州の今回の発表について、英国の業界メディア2社(TTGTravel Weekly)がまずはVFRなど限られた目的での入国のみ許可されると報じているが、その根拠は不明だ。