ニュージーランド政府観光局は1月から米国や英国などの市場で新しいオンライン広告キャンペーンを開始したが、依然として厳しい入国制限が課されているなかで帰国できない自国民からの反感を買ってしまったようだ。Stuff.co.nzが伝えている。
キャンペーンは「Message from New Zealand」と題したものだが、米国在住で帰国できていないアダム・ボリッチさんは「最初にFacebookで『This is a message from New Zealand』の文字を見たときはついに国境が開放されると興奮した」が、「結局また顔面を平手打ちされた」と表現。
ボリッチさんは昨年3月以降、専用隔離施設の抽選に毎回参加したが、一番良かった回でも1万6000番目の順番待ち。こうしたなかで観光プロモーションを目にするといった体験は、「大げさかもしれないが、自分たちがニュージーランド人とはもう思えない。国は我々に背を向けているように感じる」という。