USトラベルアソシエーション(USTA)はこのほど、米国でビザ発給の所要時間が大幅に増加している問題の改善を目的とした特設サイトを公開した。

URLも「usvisadelays.com」と専用ドメインを用意したもので、ビザ取得のための面接までに最長で400日から800日もかかっている状況によって多くの人々が意欲は高いのに訪米できず、結果として国として多くの収入を失っている点を社会に訴える狙い。

サイトでは、「2019年にビザを要する国からの旅行者で1200億ドルの収入を得た」ことなど客観的な事実を列挙するとともに、「主要国について来年4月までに待ち時間を最長でも21日間以内に」など政府に対する具体的な改善の要求を明示。

さらにハッシュタグ「#TheyWaitWeLose」を設けてソーシャルメディアなどでの発信を呼びかけているほか、サイト上でも旅行者と業界関係者の双方から関係するエピソードの投稿を受け付けて公開。このほかこの問題がメディアで取り上げられた記事もリンクとして集めている。

サイト自体の作りはシンプルですぐに多額のコストをかけることなく構築できるもの。日本の旅行観光産業でもきっと参考になるはずだ。