CNBCによると、リベンジ旅行の需要によってアジアでも宿泊料金の値上がりが報告されている。

全世界平均でも昨年第4四半期のADRはヒルトンが2019年比8%増、マリオットとIHGもそれぞれ13%増と14%増となっており、アジア太平洋ではさらにそれを上回るペースを記録。ヒルトンのアジア太平洋地域担当社長は現在の状況について「飢饉の後の饗宴」と表現しているという。

Travelokaのデータでは、東南アジアのホテルの平均販売価格は2022年から10%以上値上がりしているが、特に中国人旅行者に人気の地域では45%以上も上昇した。例えばバリは70%増で推移しており、このほかプーケットやシンガポール、バンコクなども人気で、Ctripでもバンコクの1月の単価は約70%伸長。

特にハイエンドのホテルで傾向が顕著といい、中国人旅行者の間で高級志向が高まっているトレンドとも合致していると言えそう。一方、単価の上昇は高騰する航空運賃を支払える消費者のみが旅行に出ているからとの指摘もある。