HOTEL NEWS RESOURCEによると、Lodging Econometricsが集計した6月末における米国のホテル建設数は全体で計画数が前年比7%増の5572軒、客室数が6%増の66万室となった。
インフレや金利の上昇などもあってデベロッパーの間に様子見ムードも見られるものの、長期的には楽観的な様子で、過去最多と比べると施設数では5%減にまで迫っているという。
建設中の計画は1062軒14.2万室で10%増と8%増。12ヶ月以内の着工予定は2232軒26.1万室で11%増、12%増。そして計画の初期段階は大きく変わらずの2278軒25.8万室だったが、客室数が20万室を超えたのは10四半期連続となった。
アップスケールとアッパーミドルスケールのクラスが計画全体の62%、客室でも57%を占めるなど他を圧倒。このほか、リノベーションとブランドの切り替えの合計は過去最高を超えたが、ここでもアップスケールとアッパーミドルが過半数を占めた。長期滞在用の施設も好調という。
上半期に開業したホテルは224軒2.7万室で年内には608軒7.6万室となる予測。通年の新規開業は前年から22%増えるという。
なお、別の記事では都市別の状況も伝えており、1位はダラスで過去最高の184軒2.2万室、2位以下はアトランタの141軒1.8万室、フェニックスの119軒1.6万室、ナッシュビルの116軒1.5万室、ロサの112軒1.8万室などとなったとのこと。アトランタは今のところ2024年、2025年も最多となる見通し。
このほかブランド別ではマリオットが1511軒18.2万室で最多。ヒルトンが1470軒16.5万室、IHGが811軒8.1万室と続き、3社で全体の68%を占めた。