ストックフォトのiStockはこのほど消費者の購買行動に画像・画像素材が与える影響について実施し、特に旅行についての結果を公表した。日本を含む25ヶ国の成人7000人から意見を集めたもので、インバウンド需要獲得のヒントにもなりそうだ。

注目ポイントとして挙げられているのは、「自分がその場所にいることを想像しやすい画像」「豪華さや華やかさよりカジュアルさや手頃さ」「本物と地元住民との繋がりが重要に」「動画の人気上昇」。

1点目については、人種や性別、同行者など様々な要素を含めて自分と類似性があり、「自分がその場にいることを想像しやすい」ことを重要との回答が全体の75%に。一方、2点目については「豪華な旅行や華やかなショッピング」をテーマとした画像に影響を受けやすいとの回答が15%であったのに対して、「カジュアルで手頃な体験」は75%。特にX世代/ベビーブーマー世代では80%に達し、Z世代/ミレニアル世代でも68%となったという。

また3点目では、ベビーブーマーの約60%が観光客や旅行者ではなく地元の住民が被写体となっている画像を好んでいる一方、Z世代では約40%となっており、年齢層が上昇するごとに本物の体験や地域社会のつながりに対する嗜好が高まっていると分析されている。このほか動画については、静止画を重視した回答者は30%であったのに対し動画は53%となった。

iStockでは、これらの結果をもとに「場所ではなく体験を視覚化する」「本物の旅行体験を紹介する」「多様性と包括性を考慮する」「動画を活用する」の4点を提案している。