BUSINESS TRAVEL NEWSによると、フライトセンタートラベルグループの業務渡航部門の取扱額が2022年度(~2023年6月30日)の決算で110億豪ドル(約1.04兆円)となり、前年度比96%増、過去最高だったコロナ前と比べても25%増となった。取扱件数も過去最高を更新したという。
同社の業務渡航部門では大手企業向けのFCMと中小企業をターゲットとするコーポレートトラベラーが展開。好調な業績は、既存契約の維持率が好調だったことに加えて大口の契約獲得にも成功したため。新規契約はFCMだけで年間支出額が16億豪ドルに相当。多くが他社からの乗り換えという。また2020年以降に獲得した顧客は取扱額で合計40億豪ドル規模に達しているという。
成長に伴い人員も増強しており、2022年度の1年間だけで営業やサポートの担当者約1000人を追加で雇用。グローバルで事業を拡大するなかで、地域ごとの事業規模も変化し、現在は米州が全体の31%を占めて最大となり、豪州・ニュージーランドの30%を上回った。中東・アフリカは28%で、アジアは11%に留まっているが、一昨年には日本でも「FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」を立ち上げている。
(※2023年9月6日12時55分追記:TTR Weeklyによると、香港や広州などのグレーターベイエリアでも事業を拡大している。)