英Travel Weeklyによると、英国の旅行系人材関連サービス企業C&M Travel Recruitmentが英国の旅行業界における労働市場の現状を調査し、今年上半期に募集された求人案件の平均給与は2019年比で20.78％増の3万3445ポンドとなった。2022年と比べても12.58％増。

牽引したのは4万ポンド以上の報酬を得る幹部以上の職であるものの、4万ポンド未満の一般職も2019年比は18.02％増となっており、さらに業務渡航の部門でも23.33％増となったという。

C&M Travel Recruitmentの幹部は、「旅行業界の人材確保にとって大きな障壁の一つは他業界と比べた給与の低さだった」としたうえで、最近の大幅増によってようやく他業界に追いついたとの認識を示している。

なお、英国の旅行業界ではコロナ禍の人員削減の後に人手不足となって売り手市場化。しかし、TTGによると現在もその状況は続いているものの、求人件数が2022年比で35％減、2019年比で16％減となった一方で求職者数はそれぞれ20％増と28％増となっているという。