Travel Weeklyによると、UBSのクルーズ担当アナリストがこのほどノルウェージャンクルーズラインホールディングス(NCLH)の幹部らと会合し、直販比率の増加傾向を聞いた一方、旅行会社の価値についても説明を受けた。

直販の伸長については、消費者がクルーズについても直接取引に抵抗がなくなったこと、いくつかの旅行会社がコロナ禍で事業を停止したこと、さらにフューチャー・クルーズ・クレジット(FCC)の利用時はサプライヤーと直接やり取りした方が利便性が高いことなどが要因として挙げられたとのこと。

アナリストの立場としては、旅行会社向けコミッションの減少はイールドの向上に繋がると考えたものの、NCLHの幹部からはそうしたコスト削減の大部分は直接予約を受けるためのコストで相殺されると釘を刺されたという。

クルーズ会社は以前から、インターネットはコスト削減や予約の簡素化には役立つが、トラベルアドバイザーは「よりプレミアムでよりハイエンドの予約」をもたらし、さらに顧客それぞれに適した商品を販売してくれることで顧客満足とロイヤルティに繋がることが非常に重要と評価している。