HOTEL NEWS RESOURCEによると、米国のホテル業績が大きく改善している。
STRの集計で、6月11日までの4週間に米国主要165地域のうち86%に当たる142地域でRevPARが2019年超え。
平均稼働率でも43地域が2019年並みか2019年を超える結果となったほか、稼働率が2019年を下回った地域でもそのうちの3分の2は5ポイント以下の差まで迫っているという。
稼働率が最も高かった地域はニューヨークで83.1%に達し、1ヶ月前から6.6ポイント上昇。このほかボストンが6.7ポイント増の76.8%、シアトルが7.7ポイント増の76.4%などとなった。また、これらの都市では稼働率とともに価格も上昇し、ニューヨークにおけるADRは前月から25ドル高くなって305ドルどなった。
また、STRの別のデータではカナダでもホテルの業績改善が確認されているところで、5月のADRは2019年比2.8%増の171.37加ドルとなった。RevPARも4.1%減の108.67加ドルまで戻し、稼働率は6.7ポイント減の63.4%となった。ADRは2019年9月以来、RevPARも2019年10月以来の最高値で、稼働率も2021年8月以来の水準。
カナダでも回復を牽引しているのはレジャーで、週末の稼働率が初めてコロナ前の水準に戻ったほか、出張に合わせて前後の土日で旅行を楽しむ「ブレジャー」の伸長傾向も見られるという。さらに、団体需要もコロナ後の最高値を更新した。
州別の稼働率ではマニトバ州が69.4%で最も高く、すでにコロナ前を2.0ポイント上回った。一方、プリンスエドワード島は11.8ポイント減の51.9%で最下位となった。地域別ではバンクーバーが76.0%で最も高かったが2019年比は8.5ポイント減となっている。