Simple Flyingによると、航空需要の回復とともに中古の機材がリースで再利用される例が増え現在はコロナ前を上回っている。

2019年までの利用状況は、一部の例外期間を除いて微減しつつも安定していたが、コロナ禍で急減。今年に入るまで低い水準で推移してきた。しかしコロナからの回復期に入ると、急速にコロナ前の水準に回復。特にワイドボディの中古機は1月から10月までの新規リースがコロナ前を大幅に上回っているという。

背景には、需要回復に対して急いで供給量を拡大したい航空会社の思惑に加え、コスト面でもコロナ前よりはるかに安い価格で利用可能となっていること、サプライチェーンの混乱などによる新造機の納入遅れなどもあるという。

一方、来年については航空会社が求める機齢の若い中古機材が出払って古い機材が残る可能性が高いこと、また新造機の納入率が改善していく可能性があることを考えると今年と同程度の水準が維持されることは考えにくいとしている。