欧州で雪不足により多くのスキー場の営業できない状況となっているが、Euronewsによるとスキーやスノーボードなどスノーアクティビティ以外に活路を見出す動きも広がっている。

フランスでは平均よりも気温が7度から8度も高い1997年以来の暖冬となり、スイスやオーストリアも同様の状況。また長い目で見ても1951年以降でフランスのスキーリゾートの半分が雪不足により閉鎖を余儀なくされているという。

そうした中で、フランスのMétabiefでは専門機関との共同研究も実施し、2035年以降はスキーをできなくなる可能性が高いことを確認。トボガンと呼ばれるソリやマウンテンバイク、洞窟探検、乗馬などのアクティビティを相次いで導入している。

こうした動きは他のスキーリゾートでも広がっており、マウンテンバイクやハイキングが主流だが、猛禽類の学習ショーや人工サーフィンなどのアクティビティを導入するところもあり、さらにコメディや音楽のフェスティバルなどのイベント、アートギャラリー、ヨガなどのワークショップといった要素での誘客も奏功しているという。

なお、CNN Travelによると世界最長のスケートリンクとしてギネス記録にも登録されているカナダ・オタワのリドー運河も氷が十分な厚さにならず営業できない事態となっているという。